}); 【必読】緑青は毒ではない!?銅に関する豆知識|すごく真面目なブログ

2018年7月8日日曜日

【必読】緑青は毒ではない!?銅に関する豆知識


Q 
緑青は身体の粘膜質から吸収されるものでしょうか。家庭でお風呂に銅製品を使用していますので心配です。また、銅製品をずっと水道水につけておく場合も緑青が発生するのでしょうか。

A
まず重要なことは、緑青は毒ではないということです。これは厚生省が昭和56年から昭和59年に試験し公表されています。
銅イオンは、殺菌効果がありますのでレジオネラ菌や大腸菌などの雑菌を退治し、ぬめりや臭いを防ぐ効果があります。また人体にとっても必須元素となっていて、厚生労働省によって最近、栄養機能食品に追加されました。このように銅は、人には無害なばかりでなく、健康を維持するのに必要な金属ですので安心してご使用ください。

Q
トイレの注水口(貯水タンクの上の手を洗うところの蛇口)に緑と白の混じった緑青と思われるさびがこびりついています。金たわしでこすっても油汚れ用の洗剤を使っても落ちません。どうしたら落とせるでしょうか。

A
恐らく緑青(炭酸銅)と考えます。これをきれいにするには、酸で洗う方法があります。ご家庭の酢を使って試してみてください。ただし、酢が残ってしまうと銅が腐食する可能性ありますのでよく水で洗い落としてください。

Q
最近、炊飯器の釜に銅が使われているのですが、銅がさびても害はないと書いてありましたが、本当に大丈夫なのでしょうか。炊飯器を購入しようと思うのですが、炊飯器は毎日使うもので水滴などもつくので迷っています。先ほどテレビで銅はぬめりをとるといっていましたが、さびた銅はだめだといっていました。銅がさびると怖いような気がします。

A
炊飯器の銅釜はさびない様になっていますのでまず心配はありません。伝熱性がいいのでおいしいご飯が炊けるそうです。緑青は非常に多くの方が誤解されていますが、無害です。厚生省の試験で昭和56年から3年間かけて動物実験して昭和59年無毒が発表されています。これはNHKニュースでも放送されました。したがって、万一緑青が発生しても健康に害することもありません。銅は栄養機能食品として認められ、また人にとって必要な元素(必須元素)です。

Q
天然の緑青(塩基性炭酸銅)は無害とのことですが、油彩画で顔料として用いる緑青は人工の塩基性酢酸銅であり、水にも溶けます。そこで質問なのですが、塩基性酢酸銅も天然緑青と同じく無害なのでしょうか。

A
緑青は塩基性炭酸銅を代表として、塩基性塩化銅、塩基性酢酸銅なども含む総称です。塩基性酢酸銅についても動物実験をして塩基性炭酸銅より更に弱い毒性評価で普通物であることが確認されています。しかし、どんな物でも程度が問題で、安全だからといってどんどん食べなさいという訳ではありません。誤って飲んでしまっても健康に害を及ぼすことはない程度とご理解ください。

Q
銅管を家庭菜園の支柱にしたいと思うのですが、青さびが出ることは事実です。これは作物に影響が出ますか。

A
人体や作物には無害です。ナメクジやかたつむりを寄せ付けない効果が期待できます。緑青については、昭和59年、厚生省が3年間におよぶ動物実験結果からほとんど無毒との発表をしています。安心してお使いください。

Q
銅製のやかんの中に錫めっきが施されてますが、緑青が発生しています。大丈夫と思うのですが、緑青の取り方発生しないように方法はありますか。

A
1.緑青は、酸で落とせると考えます。お酢やレモンでお試しください。
2.この緑青は錫めっきの不完全な部分で銅が表面に出ているため発生していると推測します。従って、めっきを完全にすれば緑青の発生を無くすことができると考えますが…。
3.通常、銅製パンや鍋は使用後乾燥して緑青発生を防ぎますが、やかんは難しいと考えます。
4.緑青は毒性がないことが動物試験等ではっきりしていますので、敢えて除去しなくてもいいのでは?と個人的には考えます。

Q
管理しているマンションの屋根が銅板製ですが、東側と西側の屋根のひさしがかなり緑青しています。緑青は銅の表面を保護するといわれていますが、緑青は錆の一種でもあるわけで、今後ひさしの銅部分が劣化や穴が開いたりしないでしょうか。また、このままにしておいていいのでしょうか。

A
緑青は非常に強固で安定な被膜(主に塩基性炭酸銅)ですので、銅板内部が劣化する心配はありません。(逆に酸化消耗等を防いでくれます。)また、一部に緑青は有毒との誤解(迷信)が残っていますが、本ウェブサイトにも記載されておりますように、無害である事が証明されています。安心してお使いください。

Q
ラジエーターに銅管を使用しています。つい最近、配管用ホース(ブレードホース)が緑色に変色していました。これは銅の錆(緑青)だと思いますが、銅管が劣化しているのでしょうか。緑青は水に溶けないと聞いたことがあります。だとすると、ホースなどは変色しないと思うのですが。変色するものだとしても、新しいホースに交換しても、変色は続くのでしょうか。
※ラジエーター循環水は純水を使用しています。純水と銅との相性があるのでしょうか。

A
1.純水の場合、銅の溶出が増します。銅イオン濃度は通常より高くなると考えますが、これ自体青くなる濃度ではないでしょう。
2.青緑色生成物は、銅と何かの反応生成物ですが、純水のみでは起こりえません。恐らく、エチレングライコール+防錆剤などが添加されていると推測でき、その中に含まれる成分と反応していると考えます。
3.ラジエーターの銅は多少溶出しても肉厚的に心配する必要ないと考えます。ホースの劣化の方がむしろ心配でメーカーにご相談願います。

Q
夏休みの自由研究で10円玉をきれいにする実験をしていますが、酢やマヨネーズや調理酒が青くなり、10円玉にも青いものがついていました。いろいろ調べましたが、原因がわかりません。教えていただけないでしょうか。

A
銅の表面をきれいにするのに酸が有効という実験ですね。銅の表面は酸化して茶褐色になっていますが、酸によって新しい銅の表面が出てきれいになります。この際、銅が溶けて銅イオンとなって酢やマヨネーズに加わり、反応で銅の化合物(この場合は酢酸銅)を生成します。銅の化合物は主として青緑色をしているので青く見えたのでしょう。料理酒はエタノールと水が主成分なので銅表面はさほどきれいにならないのではと考えます。これが青くなったのであれば、元々10円玉についていた銅化合物がアルコールに溶けたのではと考えます。

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