}); 4月 2018|すごく真面目なブログ

2018年4月25日水曜日

水質基準とペット、ハムスターの飼育に注意、四塩化炭素の場合

四塩化炭素


四塩化炭素の水質基準値:0.002mg/L

毒性評価
四塩化炭素はIARCによりGroup 2B(ヒトへの発がん性の可能性がある)に分類される。四塩化炭素の発がん性について研究動物での十分な証拠はあるが、ヒトでは不十分である(IARC, 1999)とされている。四塩化炭素はマウスとラットの肝細胞がんを引き起こすが、肝臓の腫瘍を誘発する用量は細胞毒性を誘発する用量より多い。この肝臓の腫瘍は非遺伝毒性メカニズムによって引き起こされると考えられ(WHO 1999)、TDI法によっての評価値を設定し得るとみなされた。
TDI算定の根拠となる研究は、前回Bruckner ら(1986) の研究を使用したが、現在までこの研究以外にTDI算定に使用することが適当である研究は報告されていない。従って、今回もBruckner ら(1986) の研究を使用することが適当であると判断した。
Bruckner ら(1986) の研究によると、ラットに1, 10, 33 mg/kg/dayで週5日、12週間経口投与した結果、肝毒性影響(血清酵素増加と組織病理学的)が、10 mg/kg以上の用量で観察された。1 mg/ kg/dayの用量では有害影響は観察されず、NOAELは1 mg/kg/dayと考えられる(Bruckner et al., 1986)。


水質基準の算出方法


評価値の算出
評価値の算定に当たっては、WHO 等が飲料水の水質基準設定に当たって広く採用している方法を基本とし、食物、空気等他の暴露源からの寄与を考慮しつつ、生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響が生じない水準を基として設定している。
具体的には、閾値があると考えられる物質については、基本的には
・1 日に飲用する水の量を2L
・人の平均体重を50kg(WHO では60kg)
・水道水由来の暴露割合として、TDI の10%(消毒副生成物は20%)を割り
当てとする条件の下で、対象物質の1 日暴露量がTDI を超えないように評価値を算出している。

それでは、実際に四塩化炭素の算出を説明します。

評価値
週5日投与試験で得られたNOAEL:1 mg/kgを週7日投与に換算した0.71mg/kg/dayに、不確実因子1000(種間差と個体差:100、短期間試験による因子:10)を適用して、TDI:0.71 μg/kg/dayが得られた。なお、EHC (WHO 1999)ではさらに、大量単回暴露による不確実性因子:0.5を適用している。これはBruckner ら(1986) の研究で同時に行われている急性試験研究のことを指しているものと思われるが、NOAELは亜急性の大量投与を行わない実験から得られているので、採用するのは適当でないと考えられた。
評価値はTDIへの飲料水の寄与率を10%とし、体重50kgの人が1日2L飲むと仮定することにより、0.002mg/L(≒1.78 μg/L)と算定される。

まず、TDIについては簡単に説明すると、
Tolerable Daily Intake(耐容一日摂取量):ヒトが摂取しても健康に影響がない、汚染物質の一日あたりの摂取量。


四塩化炭素の水質基準値の算出式=0.71×50/2×0.11.78μg/L=0.00178mg/L0.002mg/L

ここで、
  1. 0.71は四塩化炭素のTDI
  2. 50は50kgの人の体重(日本の水質基準は体重50kgをもとに算出される)
  3. 2は1日に飲用する水の量:2L(日本の水質基準は2Lをもとに算出される)
  4. 0.1はTDIに対する飲料水の寄与率:10%=0.1

(参考)
単位μg(マイクログラム)はmgの1000分の1、mgはgの1000分の1
つまり、1000μg=1mg、1μg=0.001mg


以上で、四塩化炭素の水質基準値が0.002mg/Lと求まりました。


新たな見解


ここで、新たな見解として、人以外の動物にこの0.002mg/Lが妥当なのか検証してみました。なぜかというと、ペットも家族の一員であると私は考えているからです。


1 ジャンガリアンハムスターの場合

①体重40gの場合=0.04kg
※オスの適正体重は35gから45gで、メスは30gから40gです。
②1日に飲用する水の量:10mL=0.01L

四塩化炭素の水質基準値の算出式=0.71×0.04/0.01×0.1=0.284μg/L=0.000284mg/L

なんと、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.000284mg/L以上では毒性の恐れがあるのです。

例えば、四塩化炭素の値が0.001mg/Lの場合には、水質基準を満たしていても、それは人に対して満たしているのであって、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.000284mg/L以上なので毒性の恐れがあるのです。


2 トイプードルの場合

①体重:3kgの場合
②1日に飲用する水の量:およそ300mL=0.3L
四塩化炭素の水質基準値の算出式=0.71×3/0.3×0.1=0.71μg/L=0.00071mg/L

なんと、トイプードルの場合では、0.00071mg/L以上では毒性の恐れがあるのです。

3 アメリカンショートヘアの場合

①体重:4kgの場合
②1日に飲用する水の量:およそ214mL=0.214L
四塩化炭素の水質基準値の算出式=0.71×4/0.214×0.1=1.32μg/L=0.00132mg/L

なんと、アメリカンショートヘアの場合では、0.00132mg/L以上では毒性の恐れがあるのです。


【中間まとめ】

四塩化炭素の水質基準値=0.002mg/L
・ジャンガリアンハムスターの場合:0.000284mg/L
・トイプードルの場合:0.00071mg/L
・アメリカンショートヘアの場合:0.00132mg/Lとなり、人では問題ない基準でもペットは危険な値になることがわかりました。
特に、ジャンガリアンハムスターでは、0.000284mg/Lなので水質基準の0.002mg/Lのおよそ7倍も低い四塩化炭素の濃度でないと、毒性の恐れがあるのです。


【対策】

以上のように人よりも体の小さなペットでは、水質基準以内であっても危険な場合があります。水質基準が人を基準に策定されたという背景がその原因です。しかし、ペットも家族の一員です。
それでは、ペットを守るためにどのようにすれば良いでしょうか?



対策方法

トリハロメタンのように沸とうさせると減少できるという報告はまだありません。活性炭を通すことにより除去可能ですが、どの程度まで除去できるのかメーカーによっても違いますので安心できません。
そこで、市販のミネラルウォーターを飲ませてあげることが一番安全な方法です。
ただし、ミネラルウォーターも硬度の低いもの(軟水)を飲ませてあげることが重要です。この点を注意してください。

(参考)一般的には、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mgL以上を硬水に分けられます。


外国の水は硬水が多いですので、絶対にあげないで下さい。
エビアン:304mg/L
コントレックス:1468mg/L
ペリエ:400 mg/L

外国の水はウランが含まれていることからも危険です。
日本に輸入されている銘柄を見てみると、エビアンもコントレックスも基準値以下だが、ペリエは 4.8 μg/L で危険なウラン濃度を示しています。


【ペットには軟水がいい理由とは?】
その理由の一つが、「尿路結石症」の予防である。尿路結石症とは、腎臓や膀胱、尿管、尿道など、尿を作って排出する器官のなかで特定の物質が結晶化してしまう病気のこと。結晶化した物質、つまり「結石」は尿管を刺激し、排尿時に痛みを感じたり、血尿が出てきたりなどの症状が出る。さらに、結石が大きくなると尿管を塞いでしまい、膀胱に尿がたまり急性腎不全を引き起こすこともあるのだ。人間の場合は、男性に多く、日本人男性の11人に1人程度が尿路結石症を患うといわれているが、実は犬や猫もかかりやすいのだ。

 尿路結石症の大きな特徴がその激痛だ。人間の場合でも同様で「痛みの王様」と呼ばれることもあるほどの痛みを伴うという。しかも、慢性的に結石症となるケースも多く、かなりつらい病気だといえそう。人間であれば、痛みを訴えることもできるが、ペットの場合はそうもいかない。飼い主が気づかないうちに重症化していたというケースも多いようだ。

 尿路結石症の原因の一つとされているのが、ミネラルの過剰摂取だ。つまり、ペット専用飲料水の多くがミネラル含有量の少ない軟水や純水であるというのは、尿路結石症を予防するためでもある。


まとめ

化学物質の水質基準は人を基準に定められたものなので、ペットなど体の小さな動物に対しては十分でない場合があります。
そのためには、化学物質を十分に除去してペットに与える工夫が必要です。


水質基準とペット、ハムスターの飼育に注意、ジクロロメタンの場合

ジクロロメタン


ジクロロメタンの用途 
殺虫剤、塗料、ニス、塗料剥離剤、食品加工中の脱脂及び洗浄剤として使用される。


水質基準値:0.02mg/L

毒性

★発がん性がある。

毒性評価
平成4年の専門委員会及びWHO(1996)では以下のように評価されている。
ジクロロメタンは、マウスの吸入暴露で肺と肝臓に明らかな発がん性を示すが、ラット・マウスを使用した飲水投与試験では肝腫瘍に関して示唆的な結果しか得られていない。in vitro系の遺伝毒性試験では陽性を示す結果もあるが、in vivo 系では明確な陽性結果は得られていない。IARC では、ジクロロメタンをGroup2B(ヒトで発がんの可能性あり)に分類している(IARC, 1999)。
ラットを用いた2年間の飲水投与試験(Serota et al.,1986)における肝腫瘍の増加(施設背景データでは正常範囲内であるが対照に比べ肝腫瘍が増加したこと)を根拠に、NOAEL は6mg/kg/day とされた。TDI は、NOAEL:6mg/kg/day に不確実係数1000(種差及び個体差に100、吸入暴露による発がん性を考慮して10)を適用して、6μg/kg/day と算定された。


水質基準の算出方法

評価値の算出
評価値の算定に当たっては、WHO 等が飲料水の水質基準設定に当たって広く採用している方法を基本とし、食物、空気等他の暴露源からの寄与を考慮しつつ、生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響が生じない水準を基として設定している。
具体的には、閾値があると考えられる物質については、基本的には
・1 日に飲用する水の量を2L
・人の平均体重を50kg(WHO では60kg)
・水道水由来の暴露割合として、TDI の10%(消毒副生成物は20%)を割り
当てとする条件の下で、対象物質の1 日暴露量がTDI を超えないように評価値を算出している。

それでは、実際にジクロロメタンの算出を説明します。

評価値
TDI6μg/kg/day に対する飲料水の寄与率を10%とし、体重50kg のヒ
トが1日2L 飲むと仮定して求められた評価値:0.02mg/L を維持することが適切である。

まず、TDIについては簡単に説明すると、
Tolerable Daily Intake(耐容一日摂取量):ヒトが摂取しても健康に影響がない、汚染物質の一日あたりの摂取量。


ジクロロメタンの水質基準値の算出式=6×50/2×0.1=15μg/L=0.015mg/L≒0.02mg/L

ここで、
①6はジクロロメタンのTDI
②50は50kgの人の体重(日本の水質基準は体重50kgをもとに算出される)
③2は1日に飲用する水の量:2L(日本の水質基準は2Lをもとに算出される)
④0.1はTDIに対する飲料水の寄与率:10%=0.1

(参考)
単位μg(マイクログラム)はmgの1000分の1、mgはgの1000分の1
つまり、1000μg=1mg、1μg=0.001mg


以上で、ジクロロメタンの水質基準値が0.02mg/Lと求まりました。


新たな見解


ここで、新たな見解として、人以外の動物にこの0.02mg/Lが妥当なのか検証してみました。なぜかというと、ペットも家族の一員であると私は考えているからです。


1 ジャンガリアンハムスターの場合

①体重40gの場合=0.04kg
※オスの適正体重は35gから45gで、メスは30gから40gです。
②1日に飲用する水の量:10mL=0.01L

ジクロロメタンの水質基準値の算出式=6×0.04/0.01×0.1=2.4μg/L=0.0024mg/L

なんと、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.0024mg/L以上では発がん性の恐れがあるのです。

例えば、ジクロロメタンの値が0.01mg/Lの場合には、水質基準を満たしていても、それは人に対して満たしているのであって、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.0024mg/L以上なので毒性の恐れがあるのです。


2 トイプードルの場合

①体重:3kgの場合
②1日に飲用する水の量:およそ300mL=0.3L
ジクロロメタンの水質基準値の算出式=6×3/0.3×0.1=6.0μg/L=0.0060mg/L

なんと、トイプードルの場合では、0.0060mg/L以上では発がん性の恐れがあるのです。

3 アメリカンショートヘアの場合

①体重:4kgの場合
②1日に飲用する水の量:およそ214mL=0.214L
ジクロロメタンの水質基準値の算出式=6×4/0.214×0.1=11.2μg/L=0.0112mg/L

なんと、アメリカンショートヘアの場合では、0.0112mg/L以上では発がん性の恐れがあるのです。


中間まとめ】


ジクロロメタンの水質基準値=0.02mg/L
・ジャンガリアンハムスターの場合:0.0024mg/L
・トイプードルの場合:0.0060mg/L
・アメリカンショートヘアの場合:0.0112mg/Lとなり、人では問題ない基準でもペットは危険な値になることがわかりました。
特に、ジャンガリアンハムスターでは、0.0024mg/Lなので水質基準の0.02mg/Lのおよそ8倍も低いジクロロメタンの濃度でないと、発がん性の恐れがあるのです。

【対策】

以上のように人よりも体の小さなペットでは、水質基準以内であっても危険な場合があります。水質基準が人を基準に策定されたという背景がその原因です。しかし、ペットも家族の一員です。
それでは、ペットを守るためにどのようにすれば良いでしょうか?



対策方法

トリハロメタンのように沸とうさせると減少できるという報告はまだありません。活性炭を通すことにより除去可能ですが、どの程度まで除去できるのかメーカーによっても違いますので安心できません。
そこで、市販のミネラルウォーターを飲ませてあげることが一番安全な方法です。
ただし、ミネラルウォーターも硬度の低いもの(軟水)を飲ませてあげることが重要です。この点を注意してください。

(参考)一般的には、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mgL以上を硬水に分けられます。


外国の水は硬水が多いですので、絶対にあげないで下さい。
エビアン:304mg/L
コントレックス:1468mg/L
ペリエ:400 mg/L

外国の水はウランが含まれていることからも危険です。
日本に輸入されている銘柄を見てみると、エビアンもコントレックスも基準値以下だが、ペリエは 4.8 μg/L で危険なウラン濃度を示しています。


【ペットには軟水がいい理由とは?】
その理由の一つが、「尿路結石症」の予防である。尿路結石症とは、腎臓や膀胱、尿管、尿道など、尿を作って排出する器官のなかで特定の物質が結晶化してしまう病気のこと。結晶化した物質、つまり「結石」は尿管を刺激し、排尿時に痛みを感じたり、血尿が出てきたりなどの症状が出る。さらに、結石が大きくなると尿管を塞いでしまい、膀胱に尿がたまり急性腎不全を引き起こすこともあるのだ。人間の場合は、男性に多く、日本人男性の11人に1人程度が尿路結石症を患うといわれているが、実は犬や猫もかかりやすいのだ。

 尿路結石症の大きな特徴がその激痛だ。人間の場合でも同様で「痛みの王様」と呼ばれることもあるほどの痛みを伴うという。しかも、慢性的に結石症となるケースも多く、かなりつらい病気だといえそう。人間であれば、痛みを訴えることもできるが、ペットの場合はそうもいかない。飼い主が気づかないうちに重症化していたというケースも多いようだ。

 尿路結石症の原因の一つとされているのが、ミネラルの過剰摂取だ。つまり、ペット専用飲料水の多くがミネラル含有量の少ない軟水や純水であるというのは、尿路結石症を予防するためでもある。


まとめ
化学物質の水質基準は人を基準に定められたものなので、ペットなど体の小さな動物に対しては十分でない場合があります。
そのためには、化学物質を十分に除去してペットに与える工夫が必要です。

ヌマエビの飼育方法 100円ショップでほぼできます!合計金額1300円。

熱帯魚や金魚と比べてヌマエビは若干マイナーですが、よく動きまわって愛嬌があるので可愛いです。

他のサイトを検索したところ、必要なものは次の通り紹介されておりました。


・そのサイトによると必要な道具は次のものです。

 ほぼ必須な道具をざっくり計算してみると約13,000円。

・水槽
・エアレーション
・砂利
・流掃除用ポンプ木
・水草
・照明
・水温計
・ファン
・バケツ
・カルキ抜き
・ネット
・ピンセット
・水合わせ道具
・エサ

★自分は13,000円もかけずに10匹のエビを飼い続けています。2年以上元気に生きています。

★飼育のために必要な道具は、エサ以外は100円ショップですべて十分です。
その合計金額は、1300円程度です。






○必要な道具は次のものです。100円ショップで買ってください。(エサはホームセンターなどで買ってください。1袋500円程度で買えて2年以上使えます)

①水槽を6個(100円で売っている小さなものが便利)計600円

②ネット(エビをすくいあげて、移動させるのに使います:メダカ用として売られているものでいいです)計100円

③メラミンスポンジ1袋(水槽の汚れを落とすのに使います:水だけで汚れがおちる優れものです)計100円
※スーパーやドラッグストアでもよく売っています。使っているうちに足りなくなったら買い足してください。

④エサ(必ず沈下性のものを買ってください。)500円程度(ホームセンターなど)
おすすめ品:川魚のエサ(タナゴ・フナ・ドジョウ)【日本産淡水魚用飼料】
※エビは底に沈んだエサを食べますので、必ず沈下性と書いてあるものを選んでください。
※エビは小さなエサを食べますので、上記のおすすめ品を選んでください。ザリガニのエサだと、大きすぎて余ってしまい、水の汚れを早める原因になりますので避けてください。
                          

1 エビを採りに行く前の準備(可能であれば一週間前から)

①6つの新品の水槽をメラミンスポンジで洗います。
※精密化学分析を行っている方なら、知っていると思いますが、新品の器具類は一度適切な洗浄を行ってから、使用します。
※新品とはいえ、何の微量物質が付着しているかわからないためです。人間には害がないレベルの物質でも、体の小さなエビには害があるかもしれないからです。
②水道水を水槽3つに8分目くらいまでいれて、日の当たらない場所(水温があまり高くなり過ぎない場所)に置いておきましょう。残りの3つは後で使います。※お湯は避けて、冷水を入れてください。お湯の方が冷水よりエビに有害な金属が含まれている場合が多いです。
※この作業は残留塩素を除くためと水温を一定にしておくためです。
※水温が高い水だと、エビは死んでしまいます。


2 エビを採りに行きましょう。


・スマホで検索すれば、近隣の採れるスポットが紹介されているので参考にしてみてください。自分もスマホで検索して実際に行ってみたらたくさん採れました。

・取り方は、100円ショップで売っている小魚採り用の網で、水の流れの遅い岸などにガサッと勢いよくやると採れやすいです。

・採っても、家に持ち帰るのは10匹程度までにしましょう。
たくさん採ってもいいのですが、その分たくさんの水槽が必要です。場所を取らずに長く育てるのには10匹程度がベストです。

・体の大きなエビが混じっていたら、持ち帰らないようにしましょう。
※体の大きなエビは、小さなエビを共食いしますので、元の場所に返しましょう。また、寿命も短いので長く飼育したいのなら、体の小さなエビの方が良いです。

・車で持ち帰る際には、長時間の寄り道は禁物です。
 エビの採れる夏の車の中は、かなり暑くなります。寄り道をしている間に死んでしまう場合が多いです。なるだけ寄り道をしないで帰りましょう。どうしても寄り道をする場合は、車の中から外へ水槽を出して、車の下に置いておきましょう。

3 家に帰ったらすること。

①エビを採りに行く前の準備で用意した、一種間程度放置した水槽3つに3匹か4匹に分けて、ネットで移動しましょう。
②エサをほんの少量入れて置きましょう。その際、きちんとエサが沈んでいるか確認しましょう。すぐに沈まなければ、割りばしでエサをつついて沈めましょう。

4 次の日の作業

①どうしても死んでしまう場合もあります。その場合には死んだエビはすぐに水槽から出しましょう。放置すると水質悪化しやすくなります。
②買って洗っておいた、空の残りの水槽3つに水道水(冷水)を8分目くらいまでいれて、日の当たらない場所(水温があまり高くなり過ぎない場所)に置いておきましょう。

※1週間後に使います。



5 2日目以降の作業


①エサを少量だけ、一日1回やりましょう。
※一匹に数粒与えるくらいで十分です。
※やりすぎると、水質が悪化します。

②一週間程度で新しい水槽にエビを移動しましょう。3つとも。(汲み置きした水槽へ移動)

※徐々に水質は悪化します。目安として一週間で移動させましょう。

※汲み置きの水もあまり長期間(1ヶ月とか)おいておくと、細菌が繁殖します。一週間程度を目安としてください。

③移動後のエビが入っていた水槽の掃除をしましょう。
※中の水を捨てた後、白いメラミンスポンジで中をこすり、数回水道水ですすぎます。

④洗った3つの水槽に水道水(冷水)を8分目くらいまでいれて、日の当たらない場所(水温があまり高くなり過ぎない場所)に置いておきましょう。
※1週間後に使います。

これを繰り返します。



 6 旅行などに行く場合。


・夏場は、家の外に出して、日差しの当たらない場所に置きましょう。板などで日陰を作るのもよいです。
※夏場は家の中は暑くなるため、エビが死んでしまいます。

7 脱皮した場合

水質が悪化するので、すぐに脱皮した殻を割りばしなどで取って捨てましょう。

【最後に】


・水槽は大きなものを買わない。
※家の中で洗う場合には、大きなものは洗いにくいです。

・砂利は特に必要ありません。

・エアレーションも特に必要ありません。逆にエアレーションも汚れますので、洗う手間が発生します。結構音がうるさいです。電気代もかかります。

・水槽は特に必要ありません。

・照明は特に必要ありません。

・水温計は特に必要ありません。

・ファンは特に必要ありません。

・バケツは特に必要ありません。

・水合わせ道具は特に必要ありません。

・カルキ抜きは特に必要ありません。
※カルキ抜きは40L程度の水槽に3~4粒で十分な量です。入れ過ぎると逆にエビが死んでしまいます。
※カルキ抜きは硫黄原子を含んでいますので、入れ過ぎると、硫化硫黄臭(卵が腐ったようなにおい)がしたり、エビが弱ったり死んでしまいます。
※このことから、一週間程度の汲み置きの水の方が安全です。



【最後に】


水温はエビにとっては重要です。

冬場は特にくみ置きの水槽の水の水温が、室温程度までなるまで待ちましょう。


エビは人間の何倍もの水温変化を感じます。ショック死してしまう場合がありますので注意してください。


水道水から黒い異物!原因は水道の塩素!求められる追加塩素注入

【原因】


・黒い異物の原因をひき起こしているのは水道水中の残留塩素です。

・黒い物質は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)です。劣化したゴムからはゴムに配合されているカーボンが流出する黒粉現象や、また硬化劣化に伴うヒビの発生が水漏れの原因となっています。

・水道の止水栓、止め弁、蛇口ゴムパッキンの多くは、EPDM と呼ばれている種類のゴムで作られています。EPDM は準汎用ゴムとして安価でありながら、耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れるため、多くのゴム部品として使用されています。


【対策】


・対策は、劣化したEPDMを新しいものに変えることが現実的です。
 
・耐塩素水性EPDMの開発がされています。今後、社団法人日本水道協会の規格に適合するようになれば実用化されると思います。


【原因が残留塩素であるのはなぜか?】
上水に利用される水には消毒のために塩素が添加され、その濃度は水道法により、水道の末端で塩素濃度が0.1mg/L 以上と規定されています。

・水道法
日本では、水道水の消毒は水道法第22条に基づく水道法施行規則(厚生労働省令)第17条3号により「給水栓(俗に言う蛇口)における水が、遊離残留塩素を0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。ただし、供給する水が病原生物に著しく汚染される恐れがある場合、又は病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物もしくは物質を多量に含む恐れのある場合の給水栓における水の遊離残留塩素は0.2mg/L(結合残留塩素の場合は、1.5mg/L)以上とする」と規定されており、飲料水としての水を確保するようになっています。


・水道の末端で塩素濃度が0.1mg/L 以上と規定されているということは・・

★残留塩素は時間とともに減少します。

★時間のかかる末端で0.1mg/L以上確保することとなっている裏側には、水を作っている浄水場近隣ではかなり残留塩素が高いこととなっています。

★この残留塩素が高い地域では、当然黒い異物が出やすいといえます。


・配水過程の途中で塩素を追加する分散型の塩素注入(追加塩素注入)は、この問題を解決する有効な手法です。


残念ながら、金銭面や設備の確保・技術的に問題がないかなど多くの問題点があり、全国的にはあまり進んでないのが現状です。


・追加塩素注入が全国的に導入されれば、黒い異物も少なくなるのではないかと思います。


【詳しい説明】


EPDMと水道水残留塩素

ここ最近になってEPDM製のパッキンが短期間で劣化するといったことが多発しているようです。多いのはEPDMパッキンの軟化劣化で表面から黒い粉が流出する現象です。一部かなりの高温化で使用した場合は硬化劣化も見られます。
これは、近年の環境悪化とともに水質も悪化してきたためにとった対策の結果、水道水中の残留塩素濃度が増加したことがあげられます。

さらに生活の質の向上によって温水を使用する機会が多く、この残留塩素と高温状態の相乗効果によって劣化が多発するようになってきています。これらは、EPDMの第3成分のジエン系モノマーが塩素のアタックを受けやすいことやEPDMパッキンによく使用されている補強剤のカーボンブラックが残留塩素を吸着しやすいのと水分を吸着しやすいことが関係しています。


・エチレンプロピレンゴムと水道水残留塩素対策

現状ではまだまだ多くのEPDMパッキンを水道水や食品関連プラントなどに使用していますが、今後の対策として考えられるのは以下の通りです。

・パッキンの材質にEPDMを使用しない。
これが一番の早道ですが、適当な対応材を検討しなくてはなりません。シリコーンゴムやふっ素ゴムにも多少の問題があります。EPDMをやめてEPMに切り替える。あるいは、シール性は落ちますが樹脂のテフロン製のパッキンに切り替えるなどが考えられます。

・カーボンブラックを使用しない。
シリカなどに切り替える。ただし強度の低下には注意が必要です。

・パッキンを使用しない。
根本的にシールする部分をなくすることを検討する。なかなか難しい問題です。