今回は、ジャンガリアンハムスターをいつまでも元気に育てる方法を紹介したいと思います。
若干、細かい化学的な説明もありますので、割愛して読んでください。
食事
ハムスターといえばひまわりの種がイメージされると思います。
そんなイメージの人も多いですが、実は脂質がとても多く、そればかり食べていると肥満になってしまいます。
栄養バランスの優れたミックスされた食事を上手く使って、ハムスターにあった食事をさせてあげましょう。
ですが、うちのハムスターもひまわりの種が大好きです。
去年の夏に庭で植えていたひまわり2本から収穫したひまわりの種が底をつき、今はホームセンターで売っている殻なしのひまわりの種をあげています。
ものすごい勢いで口に入れて、家のどこかに隠してはまた戻ってきます。
習性なのでしょうね。
ストレス
ジャンガリアンハムスターは比較的人に懐きやすい品種。
とはいっても、中には臆病で人が苦手な固体もいます。
こちらがスキンシップを取りたいと思っても、ハムスターのほうはそう思っていないことも多いので、無理やり触って過度にストレスを溜めないようにしましょう。
うちのハムスターもペットショップで飼って1ヶ月くらいは、何をするにしても「ジーッ」といってました。
今では、手に乗ってきます。
運動
運動は、肥満を防止するだけでなく免疫力を高める効果もあるので、広いケージを使うか回し車を用意して、運動できる環境を作ってあげましょう。
自分は1日に1回か2回、ケージの外に出してあげてます。その際に、見失わないようにしています。
あと、コンセントのある場所には行かないように箱でガードしています。
水(トリハロメタン対策)
★トリハロメタンのうちクロロホルムおよびブロモジクロロメタンについてはIARC(国際がん研究機関)においてGroup 2B(発癌性があるかもしれない物質)として勧告されています。
今回はこのクロロホルムの基準がハムスターにとって、問題ないか検証しました。
水質基準を満たしていても、それは人間に対してであって、ハムスターにとっては、もっと低いレベルの濃度でないと害があるからです。
クロロホルムとは
クロロホルムは、浄水過程で、水中のフミン質等の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されるトリハロメタンの主要構成物質です。
水質基準値:0.06mg/L
水質基準値の算出方法
評価値の算出
評価値の算定に当たっては、WHO 等が飲料水の水質基準設定に当たって広く採用している方法を基本とし、食物、空気等他の暴露源からの寄与を考慮しつつ、生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響が生じない水準を基として設定している。
具体的には、閾値があると考えられる物質については、基本的には
・1 日に飲用する水の量を2L
・人の平均体重を50kg(WHO では60kg)
・水道水由来の暴露割合として、TDI の10%(消毒副生成物は20%)
を割り当てとする条件の下で、対象物質の1 日暴露量がTDI を超えないように評価値を算出している。
それでは、実際にクロロホルムの算出を説明します。
評価値(クロロホルム)
TDIは、LOAEL:15 mg/kg/dayに週6日投与による補正を行い、不確実係数:1000(個体差と種間差それぞれに10、LOAELの使用による係数10)を適用し、12.9μg/kg/dayと求められます。
消毒副生成物であることにより、TDIに対する飲料水の寄与率を20%とし、体重50kgのヒトが1日2L飲むと仮定すると、評価値は0.06mg/Lと算定されます。
まず、TDIについては簡単に説明すると、
Tolerable Daily Intake(耐容一日摂取量):ヒトが摂取しても健康に影響がない、汚染物質の一日あたりの摂取量。
クロロホルムの水質基準値の算出式=12.9×50/2×0.2=64.5μg/L=0.064mg/L≒0.06mg/L
ここで、
①12.9はクロロホルムのTDI
②50は50kgの人の体重(日本の水質基準は体重50kgをもとに算出される)
③2は1日に飲用する水の量:2L(日本の水質基準は2Lをもとに算出される)
④0.2はTDIに対する飲料水の寄与率:20%=0.2(クロロホルムは消毒副生成物なので20%)
(参考)
単位μg(マイクログラム)はmgの1000分の1、mgはgの1000分の1
つまり、1000μg=1mg、1μg=0.001mg
クロロホルムの水質基準値
以上で、クロロホルムの水質基準値が0.06mg/Lと求まりました。
ハムスターへこの基準値が妥当であるか検証
ここで、新たな見解として、ハムスターにこの0.06mg/Lが妥当なのか検証してみました。
なぜかというと、ハムスターも家族の一員であると私は考えているからです。
ジャンガリアンハムスターの場合
①体重40gの場合=0.04kg
※オスの適正体重は35gから45グラムで、メスは30gから40gです。
②1日に飲用する水の量:10mL=10mg=<strong>0.01mg
検証結果
クロロホルムの水質基準値の算出式(ジャンガリアンハムスター)=12.9×0.04/0.01×0.2=10.32μg/L=0.01032mg/L≒0.01mg/L
なんと、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.01mg/L以上では発ガン性の恐れがあるのです。
例えば、クロロホルムの値が0.03mg/Lの場合には、水質基準を満たしていても、それは人に対して満たしているのであって、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.01mg/L以上なので発ガン性の恐れがあるのです。
【対策】
以上のように人よりも体の小さなハムスターでは、水質基準以内であっても危険な場合があります。
水質基準が人を基準に策定されたという背景がその原因です。しかし、ハムスターも家族の一員です。
それでは、ハムスターを守るためにどのようにすれば良いでしょうか?
対策方法
①沸とうさせる。
(確実な方法)
トリハロメタンは、煮沸すると最初の3~4倍に増加し、10分以上煮沸することで少しずつ減少し、50分でゼロになります。
つまり、トリハロメタンの危険性から回避するには50分煮沸を続ける必要があるのです。
沸とうさせると、 トリハロメタンは気化して水中から除去することができます。
このときに10分以上沸とうを続けてください。
トリハロメタンは、沸とうして5分程すると一時的に水中濃度上昇しますが、さらに沸とうを続けると蒸発するため、除去することが可能です。
5分程度で沸とうを止めてしまうと、逆にトリハロメタンが増加してしまうので注意が必要です。
電気ポットでは、沸とう操作を数回繰り返すことで除去することができます。
②活性炭にとおす
活性炭の表面には目では見えない小さいすき間が空いていて、そのすき間に色々なものを取り込む性質があります。
残留塩素と同様にトリハロメタンも活性炭に吸着されるため、除去することができます。
ただし、活性炭の吸着量には限度があるため、市販の浄水器等で活性炭吸着装置のついたものをご使用になる場合は、適正な交換時期を守って使用して下さい。
③最も確実な方法
ここで知ってほしいのは、水道水は煮沸するだけでは絶対に安全とは言えないという事です。
(トリハロメタンは塩素との反応で生成します)
そこで、水道水を煮沸する前に、塩素をはじめ水道水に含まれる全ての有害物質を取り除く必要があります。
そのために家庭で出来る一番確かな方法として浄水器でろ過する以外安全な方法は今のところないと思われます。
要するに、一番確実なのは、次の通りです。
活性炭付きの浄水器でろ過する→50分煮沸する。
まとめ
化学物質の水質基準は人を基準に定められたものなので、ハムスターなど体の小さな動物に対しては十分でない場合があります。
そのためには、化学物質を十分に除去してペットに与える工夫が必要です。
水素水の必要性
体内の悪玉活性酸素を除去してくれる水素水は人間はもちろんのこと、ペットにも良いというのは知っていると思います。具体的には、水素水はペットのこのような症状の緩和にとても期待ができるのだとか。
軟便や下痢
体臭や口臭、便の臭い
腎不全等の内臓疾患
毛並の悪さ
これを見ると可愛いペットが少しでも健康で暮らしていけるように、水素水を与えたくなりますよね?
ペット用の水素水で注意すべきポイント
例えばペット用の水素水として有名な「ペットの贅沢水素水」について見てみるとこんな感じになっています。
【ペットに優しいミネラルゼロの天然水】
ペット専用飲料水は軟水が良いとされるのはなぜでしょうか?
その理由の一つが、「尿路結石症」の予防です。
尿路結石症とは、腎臓や膀胱、尿管、尿道など、尿を作って排出する器官のなかで特定の物質が結晶化してしまう病気のこと。
結晶化した物質、つまり「結石」は尿管を刺激し、排尿時に痛みを感じたり、血尿が出てきたりなどの症状が出ます。
さらに、結石が大きくなると尿管を塞いでしまい、膀胱に尿がたまり急性腎不全を引き起こすこともあります。
人間の場合は、男性に多く、日本人男性の11人に1人程度が尿路結石症を患うといわれているが、実は犬や猫もかかりやすいのです。
尿路結石症の原因
尿路結石症の原因の一つとされているのが、ミネラルの過剰摂取です。
つまり、ペット専用飲料水の多くがミネラル含有量の少ない軟水であるというのは、尿路結石症を予防するためです。
ペットに専用のミネラルウォーターをあげるなんて贅沢なのでは?
そう思う人もいるかもしれませんが、尿管結石症は、激しい痛みを伴ううえに、再発しやすい病気である。ペットの苦しむ姿を見たくないという飼い主にとっては、ペット専用飲料水も決して贅沢ではないのです。
近年、ペットのためにウォーターサーバーを利用するケースも増えています。そういう意味では、軟水のウォーターサーバーを家庭に備え、家族とともにペットにもあげるというのは一番効率的かもしれません。
人間よりも体の小さいペットに水素水を飲ませても大丈夫?
水素水は、通常私たち人間が飲料水として摂取するものです。
犬や猫に飲ませて大丈夫なのでしょうか?
結論から言うと、犬や猫などのペットに飲ませても問題はありません。
犬や猫だけでなく、ウサギやハムスターなどの小動物、鳥などにも水素水を飲ませることができます。
日本名水百選にも選ばれている熊本白川水源の湧き水を使用しています。
熊本白川水源の湧き水は、猫の体にも優しい軟水で、まろやかで美味しい水。
また、ミネラルもゼロを実現。
天然水を超微細孔フィルターに通すことで、不純物やミネラルが除去されているのです。
「ペットの贅沢水素水」の成分
・pH/7.6
・硬度/0
・カロリー/0kcal
・ナトリウム/0mg
・カリウム/0mg
・マグネシウム/0mg
・カルシウム/0mg
・シリカ/0mg
おすすめする理由(トリハロメタンがない)
普段私たちが飲む水道水ですが、塩素が除去されているのです。
そもそも水道水の塩素は、殺菌目的のもの。
塩素殺菌すると、クロロホルムのようなトリハロメタンができてしまいます。
水道水質基準という法律で塩素消毒の義務がなされているので、水道水に塩素やトリハロメタンが含まれるのは、防ぎようがありません。
しかし、
ペットの贅沢水素水は消毒の必要がないので、トリハロメタンの心配はありません。
ペットの贅沢水素水は水道水の区分ではなく、食品の区分です。食品衛生法の規定で定められています。
加熱による処理も行わており、適度な高熱によって瞬間的に殺菌処理を施しています。
以上読んでいただきありがとうございました。